京都の紅葉2023年・見どころ・見ごろ情報

京都の紅葉スポット2023年

四季を通じて楽しめる京都にあって、とりわけ春の桜と並んで魅力ある京都を堪能できる紅葉の季節は人気があります。特に名所と言われる各所は人、人、人で混雑し、外国の観光客の数に圧倒されるのが現状です。そんな中で、少しでもゆっくりと紅葉を見たいとお思いなら、ちょっぴり早起きして宿を出て、お寺なら開門と同時に入るのが得策。ここでは写真歴40年以上のサイト管理人が、京都の紅葉定番のスポットと、ちょっとおすすめの穴場的見どころを紹介しています。


定番のスポットから穴場のスポットの紅葉を楽しんでください

※アクセスはJR京都駅前からを基準としています。※各スポットの詳細は写真をクリックしてください。

成勝園写真

渉成園
(しょうせいえん)

JR京都駅から歩いて10分程。東本願寺の別邸。かって周囲に枳殻(からたち)が植えられていたことから枳殻邸(きこくてい)とも呼ばれています。整然とした園内はここが街の中と思える程静寂さが漂う。卯月池の周囲には茶室や書院を配した回遊式庭園があり名勝となっている。カエデや落葉樹の向こうに京都タワーが見えるのもここならではのポイントです。
■庭園維持寄付金:庭園施設の維持、保全のため参観者一人につき500円以上の協力寄付金が必要。■9:00~16:00(11月~2月・受付は15:30まで)
■アクセス:JR京都駅から徒歩約10分
■2023年の見頃予想:11月中旬〜下旬

東福寺写真

東福寺
(とうふくじ)

定番中の定番スポットと言える名所。それだけに見頃の時期になるとインバウンドの観光客、国内からのツアー客などで大混雑!境内の見どころの一つ、臥雲橋から眼下にカエデの森が広がり向こうには通天橋望む眺めは圧巻ですが立ち止まる事さえ難しい程で、それなりの覚悟で訪れてください。
■秋季拝観料(大人):方丈庭園500円・通天橋、開山堂1,000円
■早朝参拝あり(予約制、詳細はHPで)
■アクセス:JR京都駅から奈良線で「東福寺」駅下車、徒歩約8分
■2023年の見頃予想:11月中旬〜下旬

京都御苑写真

京都御苑
(きょうとぎょえん)

市民の憩いの場として親しまれている。苑内は広々としていて緑豊かで京都の象徴とも言われる。桜の品種も多く銘木もあり楽しめますが、カエデの木々も多く紅葉の季節は穴場のスポットとしておすすめ。この苑内の中央にあるのが築地塀に囲まれた歴代天皇が住まわれたところが京都御所です。
■苑内は無料、御所の見学は春、秋の一般開放数日ありますが、通常は宮内庁に事前申し込みが必要になります。
■アクセス:地下鉄京都駅から烏丸線で「今出川」駅下車、徒歩すぐ
■9時~16時(11月~2月・受付は15時30分まで)
■2023年の見頃予想:11月中旬〜下旬

友禅苑写真

友禅苑
(ゆうぜんえん)

宮崎友禅という"友禅染の創始者"が知恩院の門前に住み活躍したそうです。 元は扇子に絵を描く職業、そんな友禅さんの生誕300年を記念して作ったのが「友禅苑」。門を潜ると歩陀落池が有り"高村光雲"作の「聖観音菩薩立像」あの上野の犬を連れた西郷隆盛像の製作者と言うとへぇ~と納得です。菟門(うもん)と呼ばれる門は立身出世が叶う門、奥に上れば裏千家の茶人の別邸から移設した「華麗庵」に知恩院86世の白寿の記念「白寿庵」そして「琴流水」が流れています。戻って枯山水の庭「鹿野苑」はお釈迦様が説法した場所とか…友禅さんの像も建っています。
■入苑料は300円、方丈庭園共通券は500円。■見学時間:9時〜16時
■アクセス:地下鉄京都駅から烏丸線で「烏丸御池」駅で地下鉄東西線に乗り換え「蹴上」駅下車、徒歩約12分
■2023年の見頃予想:11月中旬

知恩院写真

知恩院黒門
(ちおんいんくろもん)

浄土宗の本山で、参道を登って行くとひときわ目を引く山門がそびえる。広大な境内には国宝の御影堂はじめ方丈庭園などがある。多くのカエデの樹があるわけではありませんが、毎年色づきと枝ぶりの良いカエデが黒門脇にあり、知る人ぞ知る写真映するスポットです。また御影堂に向かって右に行くと小さな池の辺りのカエデも綺麗です。
■境内参拝は無料、庭園は有料です。■9:00~16:00(11月~2月・受付は15:30まで)
■アクセス:JR京都駅前バスターミナルより市バス206系統で「知恩院前」下車、徒歩約10分
■2023年の見頃予想:11月中旬

曼殊院門跡写真

曼殊院
(まんしゅいん)

親王が父の八条宮智仁親王が造営した桂離宮に倣って作ったといわれる書院やや、その前に広がる遠州好みの枯山水庭園(名勝)が見もの。書院では狩野探幽の障壁画、卍くずしの欄間、瓢箪や扇形の戸の引き手など、見逃してしまいそうな場所のデザインに繊細なこだわりが感じられ、門跡寺院らしさが漂う。また、大書院の前の枯山水庭園は、水の流れを表現した白砂と紅葉のコントラストが美しい。
■拝観料:大人600円 ■9時〜17時(受付は16時30分まで)
■アクセス:JR京都駅前バスターミナルより5系統で一乗寺清水町下車へ徒歩約20分
■2023年の見頃予想:11月中旬

今熊野観音寺写真

今熊野観音寺
(いまくまのかんのんじ)

西国第15版の札所で、後白河天皇の持病の頭痛を治したことから病気封じの霊験で親しまれるようになったお寺。緑濃い境内にはそこかしこにカエデも植えられていて紅葉の時期はひときわ美しく、11月には御本尊が開帳され(志納)参拝者で賑わいます。また、このお寺の参道を戻り、鳥居橋を渡ったところですぐ左手に入って行くと木立の中に姿を見せるのが「来迎院(らいごういん)」で、大石内蔵助が檀家になり、書院や茶席「含翠軒」を建立して同士との密談を重ねたといいます。この含翠軒前の庭(有料)が公開されていて落ち葉の頃は趣と風情を感じる穴場スポットです。
■今熊野観音寺は境内参拝無料:8時〜17時
■来迎院は境内参拝無料:9時〜17時
■アクセス:JR京都駅から奈良線で「東福寺」駅下車、徒歩約20分
■2023年の見頃予想:11月中旬

泉涌寺写真

泉涌寺
(せんにゅうじ)

先の来迎院の山門を出て左に行くとすぐに泉涌寺の受付があります。重文の舎利殿に圧倒されます。皇族の陵墓があることから「御寺」と呼び尊ばれています。境内には見どころも多く、そのひとつ御座所は白砂と石、カエデを配置した庭は見事です。各見どころを堪能した後、帰りはお寺の正面である境内西側の大門へ、そばの楊貴妃観音堂で楊貴妃をしのんで作らせたという重文の楊貴妃観音像の顔立ちはゾクッとくるほどの美しさが…。
■入山料:大人500円、御座所庭園:大人500円
■9時~16時30分(3月~11月・閉門17時まで) ■アクセス:JR京都駅から奈良線で「東福寺」駅下車、徒歩約20分
■2023年の見頃予想:11月中旬

真如堂写真

真如堂
(しんにょどう)

正式な名は真正極楽寺と言い、広い境内に紅葉が埋まる名高いお寺です。本堂や三重塔を構え、写真映するアングルも沢山あり楽しめます。歩き疲れたら、ちょっと一服できる茶店も境内にあり。本堂の厨子に祀られている本尊阿弥陀如来像(重文)は毎年11月15日だけ御開帳される秘仏となっています。また、本堂と廊下で結ばれた本坊にある「涅槃の庭」は、大きな石組を釈迦に見立てた枯山水庭園で、8月16日に五山の送りが火点火される大文字山が借景になっています。
■拝観料:境内は無料、本堂・涅槃の庭500円 ■9時〜16時
■アクセス:JR京都駅前バスターミナルから市バス5系統で「真如堂前」で下車、徒歩約25分(このバス停からだとお寺まで坂道が続きキツイです)
■2023年の見頃予想:11月中旬

宇治三室戸寺写真

宇治・三室戸寺
(うじ・みむろどじ)

春はツツジ、夏はアジサイ、ハス、花が美しい西国33ヶ所10番札所で本尊の秘仏、千手観音を安置。広い境内と、五千坪と言われる大庭園が見事です。花の時期にはぜひ訪れたいお寺ですが、紅葉の季節もまた格別。大きなカエデや大銀杏が秋の彩りを堪能させてくれ、人でも少なくゆっくりと京の秋を楽しめます。
■拝観料:大人1,000円 ■8時30分~16時00分(11月1日~3月31日)最終入山 15時10分、閉門 16時00分
■アクセス:JR京都駅から奈良線で「宇治」下車、タクシーで約10分、または京阪電車宇治線で「三室戸駅」下車、徒歩約15分
■2023年の見頃予想:11月中旬〜下旬

南禅寺写真

南禅寺
(なんぜんじ)

禅寺らしい凛とした雰囲気がただよう臨済宗南禅寺派の大本山。紅葉の名所として有名ですので、人では多いですが定番として抑えておきたいスポット。特に三門横のモミジは大きく、早朝には朝陽の逆光で輝く光景は美しい。境内は勅使門、三門、報道、方丈が東西一直線に並び、まわりを別院や塔頭が囲んでいる。
■拝観料:大人600円(方丈庭園)、600円(三門)■8時40分〜17時(季節によって変更あり)
■アクセス:地下鉄京都駅から烏丸線で「烏丸御池」駅下車、東西線に乗り換え「蹴上」駅下車、徒歩約15分
■2023年の見頃予想:11月中旬〜下旬

天授庵写真

天授庵
(てんじゅあん)

南禅寺の三門すぐ右にある南禅寺を開いた大明国師をまつる開山塔。南禅寺塔頭のひとつで、枯山水の本堂前庭と池泉回遊式の書院南庭が拝観でき、この2つの庭を彩る紅葉は見事です。早起きして開門と同時に見学される事をおすすめ、受付から庭へ続く入り口を入らずすぐ右側の書院の入り口の廊下越しに見る紅葉が朝陽に照らされ美しいです。
■拝観料:大人700円 ■9時〜17時
■アクセス:地下鉄京都駅から烏丸線で「烏丸御池」駅下車、東西線に乗り換え「蹴上」駅下車、徒歩約15分
■2023年の見頃予想:11月中旬

醍醐寺写真

醍醐寺
(だいごじ)

伏見醍醐山の山上と麓に多くの伽藍を並べる大寺で豊臣秀吉が醍五の花見を催した事で有名ですが、モミジやカエデの広葉樹も多くあり、人出も比較的少なく、ゆっくりと紅葉を見ることができます。建造物も応仁の乱でほとんどの建物が消失した京都に残るいちばん古い国宝の五重塔や金堂(国宝)、大講堂などがあり、金堂内には本尊の薬師三尊像(重文)も拝観でき、世界遺産だけに見応えがあります。
■拝観料:大人1,000円(三宝院庭園、伽藍の2箇所)■9時〜17時
■アクセス:地下鉄京都駅から烏丸線で「烏丸御池」下車、東西線に乗り換え「醍醐」駅下車、徒歩約10分
■2023年の見頃予想:11月中旬

仁和寺写真

仁和寺
(にんなじ)

宇多天皇が、仁和4年(888)に開いた古刹。天皇はここに御座所を設けたため「御室御所」とも呼ばれています。樹木に覆われた広い境内には、徳川家光寄進の五重塔など壮麗な伽藍が建ち並び、世界遺産にも登録されている。朱色の中門(重文)をくぐると背の低い桜林が並び現れます。これが京都でいちばん遅く咲くことで名高い「御室桜」(名勝)です。紅葉の時期はそれほど多くの観光客はおとずれませんが、それだけにゆっくりと紅葉と風格ある建造物を堪能できます。
■拝観料:境内無料、御所庭園800円(御室花まつり入山料500円)■9時〜16時
■アクセス:JR京都駅前市バスターミナルより26系統で「仁和寺前」下車すぐ
■2023年の見頃予想:11月中旬

山科毘沙門堂写真

山科毘沙門堂
(やましなびしゃもんどう)

京都七福神のうち「毘沙門天」をまつる。近世の門跡寺院の景観をそのまま伝える古刹です。このお寺も樹齢150年と言われる枝垂れ桜があり、桜の名所であるのですが、数年前にJRの観光ポスター「そうだ!京都へ行こう!」で一躍知られるようになりましたが、今では訪れる観光客はおおくありません。紅葉も終わりを告げる頃、参道の石畳に一面の落葉の光景は絶景です。
■拝観料:大人500円 ■9時〜17時
■アクセス:JR京都駅から琵琶湖線で「山科」駅下車、徒歩約20分
■2023年の見頃予想:11月中旬

嵐山写真

嵐山
(あらしやま)

京都を代表する景勝地であまりにも有名で、渡月橋が架かる大堰川と嵐山(標高382m)は四季折々に美しい景色をみせてくれ、京都観光の定番スポットです。それだけにこの近辺は連日想像を絶する混雑の状態です。この雑踏を抜けて、大堰川上流沿いに少し行くと嵐山公園釜山地区があり、小倉山南東斜面に広がる自然あふれる公園で、園内にはカエデも多く美しく彩られます。また、小倉百人一首の歌碑を集めた小倉百人一首文芸苑も整備され少し落ち着いて紅葉を楽しむ事ができます。途中で、保津川下りの船が紅葉越しに見れ素敵です。
■園内散策自由
■アクセス:JR京都駅から嵯峨野線で「嵐山」駅下車、徒歩約20分
■2023年の見頃予想:11月中旬

宇治三室戸寺写真

宇治・三室戸寺
(うじ・みむろどじ)

春はツツジ、夏はアジサイ、ハス、花が美しい西国33ヶ所10番札所で本尊の秘仏、千手観音を安置。広い境内と、五千坪と言われる大庭園が見事です。花の時期にはぜひ訪れたいお寺ですが、紅葉の季節もまた格別。大きなカエデや大銀杏が秋の彩りを堪能させてくれ、人でも少なくゆっくりと京の秋を楽しめます。
■拝観料:大人1,000円 ■8時30分~16時00分(11月1日~3月31日)最終入山 15時10分、閉門 16時00分
■アクセス:JR京都駅から奈良線で「宇治」下車、タクシーで約10分、または京阪電車宇治線で「三室戸駅」下車、徒歩約15分
■2023年の見頃予想:11月中旬〜下旬